2022.08.19
大切な権利と義務!「登記」について
こんにちは。
タカスギ住まいづくり情報局です。
皆様のお役に立てるような、家づくりに関する豆知識をご紹介しております。
今回のテーマは「登記」です。
家を建てる際に必ず行うものが登記です。どのようなものかを一緒に確認しましょう。
①登記とは?
登記とは土地や建物の権利関係の情報を国に登録する事を言います。例えば土地の所有者が変わったり、新しく家を建てるために今の家を取り壊したり、土地や家を住宅ローンの担保にしたり、家が完成したりと家づくりを行う際には節目ごとに行う必要があります。
登記に必要な書類作成や申請は個人でも行う事が出来ますが、内容が複雑かつ書類の量も多い為一般的には司法書士に依頼する事が多いです。
②登記の種類
ここでは建築を行う際の代表的な登記に関して紹介していきます。
・建物表題登記
建物表題登記は建物を新しく建てた際に行います。建築後1か月以内に土地の所在地や面積、建物の種類や構造などの情報を届け出する必要があります
・建物滅失登記
建物が解体などで無くなった際に行うのが建物滅失登記です。こちらを行わないと建物の固定資産税が掛かり続けたり、土地に新しい建物を建てるための許可が下りないなどの不都合が発生してしまいます。
・所有権保存登記
所有権保存登記は新築を建てた場合など、まだ登記がされていない不動産に対して所有者を設定する登記です。
保存登記では所有者の名前や住所、取得日、取得の経緯などが登録されます。
・所有権移転登記
所有権移転登記は不動産の所有者が売買や相続、贈与などで変わった場合に行う登記です。上記の所有権保存登記にも言える事ですが、例えば土地の持ち主が誤って2人の方に土地を売ってしまった場合は、売買の順番ではなく、所有権移転登記を先に行った方が持ち主であると主張できます。
・抵当権設定登記
抵当権設定登記は住宅ローン等の融資を組んだ際の抵当権情報を登録するための登記です。
抵当権に関して詳しくは以下からどうぞ
・抵当権抹消登記
抵当権抹消登記は住宅ローンなどの融資を払い終わった際に行う登記です。土地や建物の登録情報から抵当権を抹消することで、売買等を行っても問題がなくなります。
③登記の注意点
不動産の登記情報は、土地や建物の所在や大きさなどの現況情報を表記した「表題部」と所有権が誰にあるのか、抵当権はついているのかなどを表記した「権利部」に分かれています。
表題部は必ず登録する義務があり、期限がついている場合があります。
一方、権利部は基本的に登録する義務や期限がありません。しかし、権利関係の登記を怠ると法律的な保護を受ける事が出来ないため、こちらも必ず行わなければなりません。
④登記の費用
登記の際には登録免許税という税金を納める必要があります。また、司法書士に依頼する場合はその報酬も必要です。
登録免許税を求めるための計算は「固定資産税の評価額×税率」です。
司法書士の報酬額は事務所ごとに違います。
まとめ
・登記は土地や建物の権利を国に登録する事!
・家を建てる際は、様々なタイミングで登記を行う!
・登記は一般的に司法書士に依頼し、報酬を用意する必要がある!
登記を怠ると罰金に課せられたり、所有権をめぐって裁判になったりと問題が多々あります。
土地を持っている方でも、自分の家や土地の登記の情報を見る機会は中々ないため、新築を行う際にはしっかりと事前確認を行いましょう。また、建てた後もお子様の代で問題が起こる事が無いようにしましょう。
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