2022.07.24
正しい維持管理を覚えよう!「浄化槽」について
こんにちは。
タカスギ住まいづくり情報局です。
皆様のお役に立てるような、家づくりに関する豆知識をご紹介しております。
今回のテーマは「浄化槽」です。公共下水道の通っていない地域の方は建築の際に浄化槽を使用することになります。事前に確認しておきましょう。
①浄化槽とは?
浄化槽とは分譲地毎や各家庭につけられる汚水処理設備の事です。微生物の働きを利用して汚水を分解して河川等に流す事ができるように処理をします。公共下水道の通っていない地域では必須の設備で、地域によっては設置の際に補助金が出る事があります。年々予算は縮小傾向にあるので、建築の際に浄化槽が必要なことが分かった場合は、市や町に確認を行いましょう。
②浄化槽の種類
浄化槽は単独処理浄化槽と合併処理浄化槽に分かれています。
単独処理浄化槽は水洗トイレからの汚水のみを処理できる設備です。合併処理浄化槽は水洗トイレの汚水に加え、台所排水、洗濯排水、浴室排水などの生活雑排水も一緒に処理できます。以前は単独処理浄化槽が使用できましたが、今は法整備され合併処理浄化槽のみ使用が可能となっています。
③透視度、BODについて
浄化槽の処理性能は透視度やBODといった指標で評価を行います。この2つは水の汚れ具合を表したものです。
透視度は透視時計と呼ばれるガラスのビンの底についた標識を識別できる長さで、水の濁りの程度を表したものです。単位はcmで表されます。
BOD(生物化学的酸素要求量)は微生物が汚水を処理する際に必要な酸素量のことです。微生物は水中の物質を食べて酸素を消費しながら成長していくため、消費する酸素の量が多い程汚れた水という事になります。
④浄化槽法
浄化槽は全国的に使用されており、人々の生活環境を守るためにも必要な設備のため法整備がされています。
製造元、届け出方法、清掃、検査、資格制度などについての詳細な記載があり、適正な設置、管理が滞りなく行えるように決めてあります。
⑤浄化槽の維持管理
浄化槽は維持管理がとても大切です。行うべきこととして保守点検、清掃、法定検査がありこれらを適正に行わなければ浄化槽の性能を100%発揮することはできません。そのため法律でこれらの維持管理作業は管理者(戸建て住宅に住んでいる方)に義務付けられています。
それぞれの作業に専門の業者がおり、個人での管理は難しい為委託を行う形となります。特に年に一度の法定検査は都道府県が指定した検査機関が行いますので、忘れないように依頼を行いましょう。
まとめ
・浄化槽は下水道のない地域には必須の設備!
・浄化槽は2種類あるが、合併浄化槽を設置する必要がある!
・浄化槽は定期的なメンテナンスが重要!
いかがでしたでしょうか。ご参考頂けますと幸いです。
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