2024.07.30
耐震等級1・2・3の違いは?ホントに安心・安全な家づくりのために!
地震大国である日本において、安全な住まいを築くためには、住宅の耐震性が非常に重要です。
家を建てようと検討している方は、「耐震等級」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
耐震等級は1・2・3とランク分けされていますが、その違いについてはご存知ですか?
この記事では、耐震等級1・2・3の違いとそれぞれの特徴を詳しく解説します。
耐震等級の選び方や注意すべきポイントを理解し、安心して暮らせる家づくりの参考にしてください。
耐震等級とは何か?
耐震等級とは、住宅や建物の地震に対する強度を示す指標です。
住宅性能表示制度に基づき、耐震等級1から耐震等級3までの3段階に分かれています。
耐震等級が定められた背景には、地震が頻発する日本において、安全な住宅を提供することが重要視されたからです。
特に、1995年の阪神淡路大震災では多くの死傷者を出し、さらに全壊家屋は10万戸を超えるなど、甚大な被害でした。
この阪神淡路大震災を教訓として、2000年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で耐震性の判断基準である耐震等級が設けられました。
耐震等級1の特徴
耐震等級1の住宅には、震度6強から7の大地震に対して倒壊や崩壊を防ぎ、震度5弱程度の地震では住宅が損傷しないことが求められます。
耐震等級1のメリットは、建築コストが比較的低く抑えられる点です。
しかし、デメリットとしては、震度6強から7の地震で建物への損傷が発生する可能性があることです。
下図は、熊本地震を再現した耐震シミュレーションで、耐震等級1と耐震等級3で倒壊や損傷の状況を評価したものです。
耐震等級1の住宅は、倒壊せずに耐えることができましたが、損傷(特に、1階)があることが分かると思います。
つまり、耐震等級1の住宅は、大震災後の修繕費用のリスク(デメリット)があるということになります。
耐震等級2の特徴
耐震等級2は、耐震等級1に比べて1.25倍の耐震性能を有している等級です。
この基準では、震度6強から7の地震に対しても、建物が倒壊せず、一定の補修で住み続けることが可能な耐震性を持っています。
耐震等級2は「長期優良住宅」として認定されるための基準の一つでもあります。
災害時に避難場所となる学校や病院などの公共施設も、この耐震等級2以上で建築されることが求められています。
国土交通省がまとめた熊本地震での建築物被害報告によると、耐震等級2の住宅でも倒壊した例が確認されています。
一方、耐震等級3の住宅は、大きな損傷が見られず、大部分が無被害であったと報告されています。
参照:国土交通省「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント
では、現時点で最高レベルである「耐震等級3」はどのような特徴があるのかを見ていきましょう。。
耐震等級3の特徴
耐震等級3は、住宅性能表示制度において最も高い耐震性能を示す等級です。
この基準では、耐震等級1の1.5倍の耐震性能を持ち、震度7の地震に対しても倒壊せず、わずかな補修で住み続けることが可能です。
耐震等級3は、災害時の拠点となる消防署や警察署などの公共施設でも採用されており、その耐震性の高さが広く認知されています。
耐震等級2との違いは、さらに強化された耐震性能にあります。
耐震等級2は、震度6強から7の地震に対して一定の補修で住み続けられる性能を持ちますが、耐震等級3はそれを超えて、より大規模な地震にも耐えられるよう設計されています。
熊本地震では、震度7の地震が連続して発生しましたが、耐震等級3の住宅は「大きな損傷が見られず、大部分が無被害であった」と国土交通省の報告もあります。
耐震等級3の住宅は、地震大国である日本において、安全で安心できる住まいと言えるでしょう。
その高い耐震性能は、住宅ローンの優遇措置や地震保険の割引など、経済的なメリットも多く含まれています。
耐震等級3の住宅を選ぶことで、将来の災害に備える安心感を持って暮らすことができるでしょう。
耐震等級の選び方と注意点
自分の住宅に適した耐震等級を選ぶ際には、居住地の地震リスクや家族の安全性を第一に考えましょう。
耐震等級1はコストが抑えられますが、最低限の耐震性能しかありません。耐震等級2や3は、より高い耐震性を持ち、地震後も住み続けられる可能性が高まります。
耐震等級の高い住宅のメリットは、地震保険の割引や住宅ローンの優遇措置が受けられる点です。
しかし、建築コストが高くなる傾向にあります。選ぶ際には、建物の用途や予算を考慮し、信頼できる業者と相談することが重要です。
耐震等級とスーパージオ工法の総合的な耐震住宅へ
耐震性能をさらに向上させるためには、地盤の揺れを吸収し、建物の倒壊を防ぐ「スーパージオ工法(SG工法)」を強くおすすめします。
当社は、熊本県内で唯一スーパージオ工法の施工ができる会社です。
震度7の巨大地震から命を守るために、「スーパージオ工法」を全棟に標準搭載する目標を掲げています。
その理由は地盤の強化や建物全体の耐震性能を高めることも目的ですが、スーパージオ工法を採用した住宅には、万が一倒壊した場合でも最大1億円の保証があるからです。
実は、地震保険ではすべてを賄うことができないことが熊本地震で明らかになりました。
地震保険で賄えない部分を、スーパージオ工法の保証(最大1億円の保証)がカバーします。
このように、スーパージオ工法は地盤の強化や建物全体の耐震性能を高める効果だけでなく、万が一の時の最大1億円の保証もあり、地震に対する安心感を一層高めることができると思います。
耐震等級とスーパージオ工法を含めた総合的な耐震対策を取り入れることで、本当に安心して暮らせる住まいを実現できるのではないでしょうか。
スーパージオ工法の施工のみをタカスギに依頼することも可能です。 建物はお客様の選んだ住宅会社で建てることができますので、お気軽にお問い合わせください。 |
まとめ
耐震等級1は最低限の耐震性能を示し、耐震等級2はその1.25倍、耐震等級3は1.5倍の耐震性能を持ちます。
耐震等級が高いほど地震後の修繕が少なく、住み続けられる可能性が高まります。
安全で安心な家づくりのためには、自分の住宅に適した耐震等級を選ぶことが重要です。
また、スーパージオ工法を採用することで、地盤の強化とともに建物全体の耐震性能をさらに向上させることができます。
さらに、スーパージオ工法には最大1億円の保証が付いており、地震保険で賄えない部分をカバー可能です。
耐震等級とスーパージオ工法を組み合わせることで、本当に安心して暮らせる住まいが実現できるでしょう。
これらのポイントを考慮して、自分の住宅に最適な耐震等級を選び、信頼できる施工業者と相談しながら、安全で安心な住まいを手に入れてください。
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