2021.12.20
土地探し中の方必見!「土地情報」の見方、教えます!
こんにちは。
タカスギ住まいづくり情報局です。
皆様のお役に立てるような、家づくりに関する豆知識をご紹介しております。
今回のテーマは【土地情報】です。ネットで土地を探す際に、価格や面積以外にも様々な情報が書いてあることがありますよね。専門用語で書かれていてよく分からないという方は大勢いらっしゃいます。
今回は、そんな土地探しサイトでの情報の見方をお教えいたします。
知っておくべき「土地情報」の16項目
①土地価格、坪単価
土地価格は土地全体の金額。坪単価は土地を坪数(1坪は約3.3㎡、畳2枚分)で割った、1坪当たりの土地の金額です。
注意する点として、土地を何に使うのかは基本的に買った人の自由です。そのため、家を建てるに当たって必要な土地の改修工事費用などは土地代に入っていません。あまりにも周囲の土地と比べ安い土地の場合は、何かしらの費用が掛かる可能性が大だという事を認識しておきましょう。
②設備
上下水道、電気、ガスなどのライフラインの事です。記載がない場合は、引き込みの必要性の有無を不動産屋に確認をしましょう。敷地内に準備するために、別途費用が掛かる可能性があります。特に上水道を道路から敷地内に引き込む場合は、道路のコンクリートをはがす必要があるため大掛かりな工事となります。必ず施工業者に見積もりを取って貰うようにしましょう。
③土地面積
土地の面積や坪数の記載があります。また面積の確認方法は公簿、実測の2種類です。このうち公簿は役所に登録されている土地の大きさの事で、実際の土地の大きさと相違がある場合があります。後ほどトラブルになる可能性もありますので、公簿の記載があるときは、実測の面積と違った場合はどのような扱いになるのかを必ず確認し、契約を行いましょう。
④都市計画
この欄には国が指定した土地の使い方についての記載があります。売買で関係するのは、主に「市街化調整区域」の記載があるかです。
もし調整区域の場合は、本来であれば建築不可の場所であるため許可申請費用などが別途かかる可能性があります。それらの費用が土地代金に含まれているのかどうか、必ず確認をしましょう。
⑤用途地域
用途地域は土地の使い方を細かく分けたものです。全部で13種類あります。
建築の際には地域によって主に高さや建ぺい率、容積率の数値に制限がかかります。ほとんどの地域で家を建てる事が出来ますが、「工業専用地域」だけは住宅を建てる事が出来ません。注意しましょう。
⑥建ぺい率、容積率
建ぺい率、容積率は土地の大きさに対して、どれ程の建物を建てても良いかの指標を表したものです。建ぺい率は建築可能な建築面積(建物の1階部分の面積程)、容積率は建築可能な延べ床面積(建物全体の床面積)に関わってきます。
平屋を建てたい場合は建ぺい率を、大規模な建築を行いたい場合は容積率を確認しましょう。土地の大きさに対して、建物が建ぺい率、容積率の数値を超えてしまった場合は建築出来ません。
⑦地目
土地がどのような目的で使用されるかです。宅地の記載があれば建築可能です。他の記載があれば宅地に変更の手続きを行います。
特に現況が田畑の場合は、家を建てられるようにするための申請に費用や時間がかかります。必ず確認をしましょう。また田畑として利用している土地は地盤改良・補強が後ほど必要になる可能性が高いです。建築の際には、ある程度資金に余裕のある計画を立てられることをお勧め致します。
⑧接道
土地に隣接する道路についての記載があります。建築の際には前面道路の幅が4m以上、土地と道路の接面が2m以上必要です。これらの基準を満たしていない場合は、土地を後退する、もしくは建築が不可になる可能性がありますので必ず確認を行いましょう。
また、私道の記載がある場合は要注意。私道の所有権の持ち分がない場合は、通行などをめぐって近隣の方とトラブルになる恐れがあります。最悪、銀行からの融資が受けられないというケースも。私道の場合は必ず不動産屋に持ち分の確認を行いましょう。
⑨現況
建物ありか、なしかの記載があります。建物ありの場合は解体費用が別途必要になる場合があります。また、建物の解体のために建築が数週間遅れることも。建物ありの場合は、解体費用が土地代に含まれているのかを確認しましょう。
⑩地勢
土地の有様を大まかに書いてあります。よく見るのは「平坦」という表記ですが、高低差や傾きに関して触れてあるものは要注意。建築前に土地をならす必要がある場合、重機を使用したり、土を入れたり出したりといった工事で費用が大きくかかります。こちらに関しては、現場にて土地の状態を目視で確認されることをお勧め致します。
⑪条件
土地に住宅を建てる場合の条件について記載があります。建築条件付きの場合は、特定のメーカーで建築を行うことを条件として土地の販売を行います。条件が付いている場合は、内容に関しての記載もどこかにありますので確認をしましょう。
⑫取引形態
土地売買の取引の方法です。土地を売りに出しているのが土地の持ち主か、依頼を受けた不動産屋かで表記が変わります。
媒介、仲介、売主の3種類があり、このうち売主以外の2つは土地の持ち主との間に第三者が挟まる販売方法のため、手数料がかかります。1000万円の土地ですと、消費税含め40万円ほどです。土地の金額に合わせて手数料も変わりますので土地の金額+αで考えておきましょう。
⑬引渡し
引き渡しを行う際の土地の状態についてです。主に建物がある場合に関わってくる項目です。更地渡しの場合は良いですが、現況渡しの場合はこちらで解体業者を用意する必要があります。ここに関しては、土地の持ち主の方と交渉次第の場合もありますので、不動産業者に確認をしましょう。
⑭周辺施設
学校や近隣の商業施設、公共施設について書いてあります。土地を購入される方によって使用される交通機関や施設は違うと思いますので、参考程度に見ておいて、土地を気に入った場合は現地で場所を確認されると良いと思います。
⑮交通
バス、電車などについて書いてあります。もし住み始めてから利用されるご予定がある場合は、あらかじめ時刻表を確認しておくことをお勧め致します。
⑯備考
上記の内容に書ききれなかった重要ポイントが記載されていることがあります。見逃しがちですが、必ず備考欄に何か書かれていないかを確認しましょう。
・土地探しが面倒な方は?
ハウスメーカーに相談をしましょう。土地の確認事項は数が多い上に内容が細かく、見逃してしまうと致命的な内容も多く含まれています。探す時間を大きくとれ、知識も豊富な専門家に任せることをお勧め致します。
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